お知らせ

2021.11.25代表選

中道、中間層、無党派層から信頼が得られる再生を (24日東京)

24日、泉健太はニコニコ主催の「立憲民主党代表選2021候補者ネット討論会」で、ニコニコユーザーの皆さんの質問に答えました。

 

MC(鈴木哲夫さん) 初めに所信表明をお願いします。

泉健太 泉健太です。私はこの国のリーダーとして、当然ながら国民の命と暮らしを守る、国を守る、外交政策にも責任を持って対応していきたいと思います。特に財政については当面は積極財政をしっかり行うことで普通の安心というものを確保したい。例えば積極財政、命のインフラをしっかり守らなければいけない。防災に関する投資を十分に行って、孤立や、また被災による死を防いでいきたい。教育の無償化も重要です。人を育てて、先進的な技術をしっかり我が国の中で更に育て、世界に伍する、いや世界を上回る日本を作っていかなければいけない。成長戦略に対しては世界に後れを取らない戦略をしっかり作成したうえで、国民からしっかりと経済を回していくということで分配政策も重視をしていきたい。保育の現場や介護の現場で働く方々の待遇の改善、それだけでなくワーキングプア層がしっかり消費をできる環境にしていく。そのための給付の充実させていきたい。最後に日本の国の政治や行政から不正をなくしていく。これも付け加えながらこの日本を育てていきたいと思います。

 

MC 市民連合への評価と今後どう付き合っていくのか。

泉健太 立憲民主党として野党各党と市民連合と様々連携をしたり、政策合意をしたわけですから、政権選択選挙を作っていただいた協力者としてまず感謝をしたい。一方で私は二つのことを言いたいのですが、立憲民主党としての主体性ということで言うと、立憲民主党が党としての政策をちゃんと国民に伝えることができたのか。また比例区は立憲民主党という活動をちゃんと演説などで言えたのか。これは市民連合の政策です、これは野党共通の政策です、と言うことでかなり立憲民主党と言う機会が減ってしまったのではないかという問題意識。そして市民連合とはいえ政治家は市民連合以外の多くの市民の皆様と接しなければいけないということで、幅広い支持を得ることが必要だった。

 

MC 連合との関係は難しいが、バランスをこれからどうとるのか。

泉健太 基本的には政党が路線を決めていく。ただ主力部隊として応援をしてもらっている連合ですし、政策的にも雇用政策だとか政策的親和性が高く、シンクタンクという意味でも連合にはお世話になっていますので、一緒に働く者を中心とした政権を作っていく。消費者、納税者を大事にするということは共有しているので一緒にやっていきたい。今、連合が国民民主党と立憲民主党という形で支援が分かれているので、連合(として)はおそらく一緒にやってほしいと望んでいると思う。すぐ一緒にやれるかどうかは別にして、話し合いをしていかなければいけない、国民民主党とは。そういった意味で私自身がやれること果たせる役割があるのではないかと思います。

 

MC 泉さんだからこそ国民民主と話せる役割があるんじゃないですか。

泉健太 これまでも(国民民主党と)話をしてきています。ただあくまで私は今立憲民主ですから、立憲民主党をまず再生していく、立憲民主党が中道、中間層、無党派層の皆さんからも信頼が得られるような政党として再生をし、そういう中で国民民主党さんもテーブルについてくるのではないかなと思います

 

ニコニコユーザー 米軍基地の辺野古への移転中止をアメリカにどう理解を得、中止後どうするのか。また安保法制をどうするのか。

泉健太 普天間の辺野古への移設。枝野さんは一旦工事を中止すると言ってきた。我々もその立場で、(工事を中止してから)アメリカと交渉をするわけですけど、正式なルートからは辺野古への移転は不可避だとアメリカは言っていると言うが、そうじゃない声が米国内にもあると聞いている。海兵隊、米軍の配備については96年以降、技術が発達したり、編成や戦略の考え方が変わる中で、本当に辺野古に置きたいと言っているのは日本政府ではないのかという声もかなりあります。そこを整理してアメリカとしっかりと協議をしていくことが大事だと思いますから、まずは整理をしていきたい。

 

MC 泉さんはアメリカにパイプを持っていますが、辺野古移設をやめた場合の代替案はどう考え、どういう声があるのか。

泉健太 まず普天間を除去する。そして辺野古に移設をする(予定の)機能をどうするか。アメリカ軍の再編の中で、その周辺、近海において今の米軍の戦力を整理していく中でグアムに拠点を置く方法もある。あるいは空母の運用でできることもある。様々な方策が考えられると思う。第七艦隊がどういう編成になっていくかということの中で、南シナ海の安全を守れるのではないかという声もあるので、必ずしも辺野古がなければ、周辺が守られないということではないのではないか。

 

ニコニコユーザー 中国公船の領海侵入が続く尖閣諸島周辺、東シナ海情勢や台湾情勢、香港、ウイグルの人権問題をどう考え、「北京五輪外交的ボイコット」をどう判断するか。

泉健太 中国公船による尖閣周辺、我々は領域警備法、海上保安庁強化法を国会に出すということでやってきたので、海上保安庁の機能強化をまずしっかりやっていきたい。新疆ウイグルなどの中国の人権問題、これは今回の私の政見の中にも、日本版マグニツキー法、場合によっては制裁も考えていくべきと書かせてもらっている。北京オリンピックの外交的ボイコットはあまり時間のない話であり、他国との連携ということが出てくる。日本だけが決めるということはまず無い。アメリカやヨーロッパなどと、どの問題について(どう)問題だということを(明確にし)、ボイコットをすることを判断していくことになる。日本単独(で決める)ということはありえない。

 

MC 現政権はできていないが、中国とアメリカの間でしたたかに外交を行うべきではないか。アメリカにもものを言ううべきでは。

泉健太 今回石油備蓄の放出も最初日本政府は否定していたが結局行った。こういう時はアメリカの言うことを聞くわけです。バイデン政権に協力をする、しかし我々の言い分もちゃんと聞くときには聞いてくれという関係を日常からしておかなければいけばいけない。ただバイデン政権の言うことを聞くというだけでなく、日本は中国と市場が近いからこそ、様々な駐在員も含めて情報も得ている。市場に対する影響も大きいから、そういう情報もしっかりアメリカ政府に突き付けて、日本の側の通商の利益とか、隣国としてボイコットをするとしたら相当の影響受ける。そういうことを言いながらアメリカとやり取りをしていくことが大事。

 

ニコニコユーザー 所得税、法人税、金融所得課税、消費税、社会保険料を見直したらどのくらい豊かになるのか。具体的な数値やモデルで示す考えはあるか。

泉健太 税目が列挙されていますが、所得税については緊急時、コロナ対応として所得税の免税(をする)ということを訴えた。これはすぐ今回の選挙で政権を取っていれば、来年の4月から始められるというものを想定していましたので、どちらかというとすぐやれること。法人税率を上げていくということは順序立てて時間を見てやっていかなくてはいけない。金融所得課税も今の税率を上げるということと、最終的には総合課税化をしていく。これは2030年ぐらいをメドに今長期的に考えられているもの。消費税については所得税の免税の後に、我々は消費税の引き下げをやると言ってきた。これは今時限的にと野党共通政策でやってきたが直間比率がこの間、一方的に直接税が下がり、間接税が上がりときているから、そこを全体的に見直す必要がある。

 

MC 税となると財務省と戦うことになるがその覚悟は?

泉健太 当然、事を構える覚悟を持たなければいけない。我々も当時消費税の引き上げとか、いろんなことがありましたけど、事業仕分けは民主党が発信したが、財務省も乗り気で事業仕分けをぜひやってくれと言う声が強かった。そういう意味で政策の取引みたいなことも財務省とは生じてくると思います。そういう中で財源を一定確保するという財務省の要求にも応えながら、国民のために税率を変えていく。我々は消費税については一定期間減税をしていくことを考えていく。

 

ニコニコユーザー 国民投票法以外で憲法で議論すべき項目は。

泉健太 憲法論議に応じると述べた。これから憲法審査会では必要な議論はしっかりしていきたい。国民投票法以外に議論すべきことだが、国民投票法はまず大切なので、CM規制、インターネットの利用、外国の人たちがお金をどんどん出してCMを流して世論に影響を与える、それはおかしい話だから規制しなくてはいけない。その他の憲法の項目だとデジタル庁ができてプライバシー権、知る権利、情報コントロール権と言われるもの。個人の情報が国に持たれたり、自分で消したい情報があるときに、個人の情報を(コントロールする)権利が必要。今の憲法のもとで日本が繁栄し、平和を守ってきた。これからの様々な厳しい時代の中でも現行憲法で基本的にはやっていけると思う。議論していい項目は、東京一極集中、霞が関、永田町の一極集中を考えると、地方自治は議論をして補完性の原理を憲法の中でどう位置付けていくか。

 

MCここで応援演説を行います。

荒井優議員 

泉健太さんを応援しています、衆議院議員の荒井優です。衆議院議員と言いましてもまだ一か月にも経っていない。そういう新人ではありますが、日本にたくさんいる国会議員の中で一番泉健太さんのことを古くから知っています。約27年間泉さんが大学生の時から、ともに大学生で一緒に日本を変えていきたい、世の中を少しでも良くしていきたい、そういった若い青雲の志をともに話していた、そんな時代がありました。その経験から、今日は僕がたくさんいる国会議員の中から選んでいただいて泉健太さんの応援をします。僕は校長先生でした。その校長先生の経験から言っても、泉健太さんは18歳で北海道の高校を卒業して京都の大学に、一人で誰も知らない京都に行く。大学を卒業して、政治家を志して、誰も知らない土地で一つ一つ歩いて多くの人に理解してもらい、今、公党の代表になろうとしている。まさに同世代としてこんなに素晴らしい、校長先生を経験した身としてはこれこそジャパニーズドリームなんじゃないかと思います。そういう人を応援していきたい。そしてもう一つ僕は、学校の再建を二校行ってきました。つぶれそうな学校の再建を行ってきましたが、つぶれそうな組織を再建するときの大きなヒント、テーマはリーダーの笑顔と明るさだと思っています。まさに泉健太さん、この明るさ、そして笑顔、これこそ今の立憲民主党にどうしても必要なものだと思っていますので、私荒井ゆたかは泉健太さんを応援しています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

MC 最後に言い残したこと、絶対言いたいことがありましたら。

泉健太 私は束ね役とか統率役ではなく、活かし役で行きたいと思います。全国の選挙の応援にも回ったり、議員とも交流をしてきました。素晴らしい方がたくさんおられるので、そういう方々を活かすリーダーになりたい。そのために自分自身が走り回って、全国に元気をつけていく。そういう意味でのリーダーになれたらいいと思ってます。